晴れた日に、なんかブーンと目の前を飛んで横切っていく1匹の・・・みつばち?
フット目を奪われて、追いかけた視線の先に、みつばちの大群だーー!!!!!!!
っていうシチュエーションに出会ったことはありますか?
これ、みつばちのお引越しです。
私はずっと生で見てみたいと思いつつ、塊に街中で出会ったことはありません(養蜂場ではあります)
何年か前にNYの信号にぶら下がっている大量のみつばちが発見されたこともありますね。
http://www.dailysunny.com/2017/06/30/news0630-2/
出会ったら、みつばちを見慣れている私でも、ぎょっとすると思います。
みつばちに慣れていない人だったら、
街中だったら、
子供がいたりした日には、
大騒ぎになるだろうなぁという予測が簡単にできますね。
でも、繰り返しますが、ただのお引越しなんです。
だから、10分〜30分、長くても1時間くらいでいなくなります。
落ち着いて暮らせる場所を探しに行っている探索ばちが帰ってきて、協議決定が瞬間でなされ、そして意見がばらけることなく、一斉に同じ方向に向かって飛び立っていく(と言われています)
だから、騒ぐ必要も、駆除する必要も、なし!
そうっとしておいてください。
そもそも、みつばちは人を攻撃するのはよっぽどの時だけです。
だって、刺したら自分が死んでしまうんです。
家族や自分の身に危険が及ぶとき、危ない!と思った時にしか、刺しません。
眺めているだけ、そばに立っているだけ、手に乗せたって刺しません。
急に手で払ったり、大きな動きで素早く動くと、警戒します。
それだって、その場をゆっくり離れれば、それでおしまい。
みつばちは、私たちにとって食べ物を受粉してくれる大切な存在だって知っていますか?
私たちの食卓に上る10品目のうち、7か8はみつばちの受粉による食べ物です。
果物、野菜、ナッツ類、なんと肉も魚もみつばちと無関係ではないと言ったら、驚くでしょうか。
肉は家畜を育てるための飼料もみつばちの受粉のおかげで手に入るからです。
魚は、森の木が落ち葉を落とし、実を食べた動物の糞が栄養となり、川をつたって大地を潤し、海の命を育むからです。
あなたの大好きな、ラーメンも、カレーライスも、みつばちがいなかった食べられなくなってしまいます。
その大切なみつばちは今、住む場所がなくて困っています。
困っている結果として、街中にお引越し先を探しに出てきてしまって、みんなに驚かれているのです。
みつばちが幸せに暮らせる環境は、私たちにとっても幸せに暮らせる環境だっていう指標になる生き物って言われています。
みつばちが幸せに暮らせるために、花の蜜や住む場所に木や花が必要です。
私たちが森を切り開き、街を作ってきた結果として、みつばちが町に出てきてしまっているだけだということなんです。
みつばちを「危ない!」って怖がるよりも、みつばちに「ありがとう!」っていえる社会にしていきましょう。
私たちにできることは、3つ!
なるべく体に入れるもの、使うものはオーガニックの環境負荷の小さいものを選ぶこと
蜜を集められたり住めるように、木や花を植えて、緑を増やすこと
そして、みつばちに出会ったら「ありがとう」って感謝を伝えること
間違っても、シューっとスプレーをかけたりしないであげてください。
ちょっと立ったら、自分たちでいなくなるので。
もし、引越し中のみつばちを見つけたら、安全で安心して多くのみつばちが、幸せに暮らしていけるように祈ってあげてください!
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